わが家の自由なお葬式

日頃お葬式とは無縁な私が体験したわが家のお葬式              無宗教で形式にとらわれない自由葬、近親者のみで父を見送った小さなお葬式

私の終活

 日頃から私は周りの友達に自分の理想の葬式を語っている。若い女性が「将来の自分の披露宴を今からイメージしている」なんて言う妄想と同様で私の場合は何故か昔から葬式だった。ブライダルフェアも良いけれど、近所の葬儀場で「お葬式フェア」を開催していた時には心ワクワクして1人足を運んだこともあった。今どきのお葬式事情、祭壇のお花のサンプルが飾られていたり棺桶が何個も並んでいたり、香典返しの品々が展示されていたり。「納棺体験」なんてコーナーもあって実際に棺桶に入って蓋を閉めてもらう体験も出来た。当時まだ若かった私が会場で一つ一つの展示をじっくり見ていた、今思うと近寄りがたい女だっただろう。アンケートに答えると香典返しの品が一つもらえたり、葬式会場に出入りしている花屋が格安でお花の販売をしていて花束を買ってみたり楽しかった。

 

 私の生活はシンプルだ。友人からは「ミニマリスト」と呼ばれるほど部屋の中はあっさりしていて無駄なものは持たない主義。「私が死んだら処分に困るでしょ、モノは少ない方が後処理が楽だよ」と言っても「その心配50年後で良いと思うよ」と言われてしまう。

 

 自由葬を飛び越えて多くの希望を友達に語っているが、「それ文章にして残してもらえるかな?」「アンタの希望通りにやるのは良いけれど身内の人が絶対反対するから、故人の意向であることを残しておきな」とアドバイスされる。だから一度文章に残しておこうと思った。